2.3ヵ月ぶりかな?
好きな人に会う前って、ライブハウスのステージ前でアーティストを待ってる時に似てますね。
30分前くらいからもう、心臓が圧迫されて圧迫されて、何回胸叩いたか(2回だけ)。
15分前に行こうと思って、本屋さんでウロウロしてたら、3メートル先を横切るそれっぽい人。
てか、完全にそうやろって。
前に遊んだ時の黒いリュック。
相変わらず上すぎるリュックやった。
黒髪。卒業式辺りから少しだけ伸びてる髪。
3年間も見てたからさすがに分かるでしょう。
変わってないや。
大学生って、ヤバTの曲みたいになるんじゃないの。(偏見)
全然変わってないやん。
むしろ私の方が変わってるやん。
髪切ってるし染めてるし。
気づくな気づくなって、通り過ぎた後に、並ぶ本の前で1人暴れる私。
緊張で会場に向かったんやけど、行ったらもう座ってた。
扉の一番近くの席に。
目あったら、久しぶりに会ったからか、はにかんだ笑顔むけてくれる。
たぶん私も同じような顔してたと思う。
あ、もういてるやん。
本物やん。って思った。(有名人か)
ほっぺピンクやん、可愛いかよって思った。
席が横やったから、横見たいんやけど、目合うの耐えれやんから、こう、、視界の端に入れるじゃないですか。
見慣れた、懐かしい顔が映るんですよ。
好きやんって思っちゃう。
大学で放送サークル入ってるって聞いて、あれ、演劇部じゃないんかって思って。
もしかして、放送部してた私たち(部員)が、高校の時羨ましかったりしたんかなって思ったり。
(私は演劇部のOくんに憧れてたんですけど)
なんちゃら祭りの会員入ってるとか(話ちゃんと聞いとけ)、ええ、すごいって思ったり。
やっぱり、この人は私の先をいつも歩いてるんだよなあなんて思って、ちょっと寂しくなったり。
役員会が終わって駅まで歩くときには、高校の時の、数回あった、2人での帰り道を思い出した。
NちゃんとTくんが付き合い始めたって話聞いた。
NちゃんはOくんが好きやと勝手に思ってたから、皮肉にも、喜んでしまった。
でも、TくんとNちゃんは、ほんとに仲良くてお似合いやから、すごく、いいと思った。
にやけちゃう。
今思うと、2人になった瞬間その話しだしたから、会の間とか、ふと、早く言いてぇーってソワソワしたんかなって考えたら、可愛死ねるね。
高校のとき同様、2人で帰る時は恋愛の話してた。
でも、変わらず自分たちのことは話さないで、友達の話題ばっかり。
「○○(劇部女子)は、6月初期に付き合って、7月初期に別れたんやって、スピードな」
「いや、早すぎ、スピードよ」
そんなもんじゃないんとか思いながら、話を合わせてみる。
「ほんまにな」
「そんなんなんか~…」
「な~」
こんな話題やから、どうしても気になっちゃう。
彼女できたんかな。
聞いてもいいかな。
って思ってたら、口から言葉出てた。
「…………Oくん、は、彼女いてないん?」
言葉詰まりすぎ。
笑って聞いてるけど、心は真剣モード。
「……実は?」
横並びで目を合わせる。
笑ってる。
なに、その間は。実は、居てるんか。
居てるタイプの実は、か。早く言え。とか思う。
「そう、実は…?」
「…おらんのよな」
笑って答えられる。
おらんのかいっ。
別に、おらんからって私を好きかは分からないのに、嬉しい。喜んだ。心で。わーい。
「え~~?おらんのかあ~~~(残念そうに嬉しい)」
え~とか言ってもた、全然え~じゃないのに。
喜んでるのに、彼女いて欲しいみたいになっちゃった。ミス。
「女子とか全然喋ってないもん、怖いし」
「大学生って、大学生やから、付き合ったり別れたりすごいんかなあって思ってたわ~~」
女子とか、付き合うことにビビってるのも相変わらずなのね。
私も女子やけど、怖い?
って聞きたくなる。
聞けなかった。
って考えてたら、もうホームの分かれるところ。
Oくんを背に、自分のホームの方を見てる時に「告白」の2文字が頭に浮かんだ。
もうちょっとだけ話したいな。
後ろを振り返る。
間。
Oくんが手を上げる。
私も手を上げる。
「…じゃあ」
「…うん。じゃあ」
…なにがじゃあやねん。
引き止めなさいよ。
「もうちょっと話さん??」
とか
「ご飯食べに行かん?」
とか言いなさいよ!
なにが、じゃあ、、やねん!
また今日も大後悔を残して電車に乗るんですよ。
悲しいやい。
楽しかったんやけど、全然足りやんな。
切ない。
なんだこりゃ。
次はあるんかなあ。